waterworks 2022~

幻想の森シリーズ

北海道は、原始と現代の自然の営みの中を行き来しながら生きられる場所。

大自然の中にひとり身を置くと、自分が透明人間のように空っぽになる。

そんな中で心にすっと入ってくる外界の「なにか」、それが描く動機となる。

私と自然の波長が溶け合う中で心に立ち上がってくる「なにか」を探して。

 

株や倒木から新たな生命を育む水の力。水から生まれた原始のフォルムは愛おしい。

「幻想の森」シリーズは、紙の上にたらした水という原始の足跡から、私の網膜に立ち上がってくる物語を描いている。

 

 

小島加奈子